肺がんかな?と思ったら受けたい検査

 「胸部X線検査や喀痰細胞診で引っかかった」「どうも、肺がんに似た症状がある」という方におすすめの検査が、CT検査です。肺の輪切り画像を得られるため、肺がんかどうかをより正確に調べるために役立ちます。

CT検査なら、小さな肺がんでも発見できる!

 肺がんの検査といえば、胸部X線検査と喀痰細胞診の2つが手軽で広く行なわれていますが、次のステップとして実施されているのがCT検査です。

多くはX線や細胞診で異常が疑われた場合に受けることになりますが、最初からより正確に調べたい人は、設備のある病院で個人的に受けることもできます。

CTとは「コンピュータ断層撮影」のことで、X線を使って体のスライス画像を描出できる検査です。

胸部X線検査よりも被ばく量が多い点がデメリットではありますが、多角的に撮影できるため、死角もなく肺全体をよく観察できます。また、1センチ以下のごく小さな早期の肺がんでも見つけやすい点が最大のメリットです。

最近では、1度のX線照射で複数枚の画像を得られる「マルチスライスCT」という機械が普及しているため、検査時間や被ばく量も以前より軽減されています。

肺がんのCT検査の流れ

 肺がんを見つけるためのCT検査は、胸部CT検査になります。検査台の上に横になり、指示にしたがって息を止めながら撮影を行ないます。

CTは、磁気を使うMRIと比べるとスピーディに撮影が可能です。特に1度のスキャンで複数枚を撮影できるマルチスライスCT(ヘリカルCT)では、1分もかからずに撮影が終わります。

ただし、正常な組織との区別をつけるために造影剤を使った撮影を行なう場合は(造影CT)、造影剤を血管から入れる必要があるため、もう少し時間がかかることが一般的です。

CT検査では、胸部X線検査や喀痰細胞診では発見できなかった、ごく早期の肺がん見つけられますし、病巣の正確な位置や、周りの組織にどれだけ広がっているかなども確認することができます。

しかし他の病気の可能性も否定できない場合は、最終的に肺がんの診断をつけるために、気管支鏡や針生検による「細胞診」が必要です。

ただし生検は患者さんの体にかかる負担が大きいため、いずれにしても病巣の切除が必要と判断された場合は、まず外科手術を行い、その時に生検を行なうこともあります(術中迅速診断)。

肺がん検診で早期発見が可能!

 肺がんは特有の初期症状が少ない上、血管やリンパ管を伝わって他の臓器に転移しやすいがんでもあります。根治するためにも、日ごろから肺がん検診を受けて早期発見に努めることが非常に大切です。

肺野部の肺がんを早期発見できる「胸部X線検査」

 肺がん検診として、自治体や職場などで広く実施されているのが「胸部X線検査」です。いわゆるレントゲン撮影で、事前準備の必要もなく、誰もが手軽に受けることができます。

肺がんの中でも、特に胸部X線検査が有効なのは、肺の入り口から遠い「肺野部」にできたがんです。

肺の入り口に近い「肺門部」は、太い気管支や心臓、胸骨などが重なっているためX線写真では確認しにくいのですが、肺野部は全体がよく写るため、がんの早期発見が期待できます。

肺野部にできるがんとしては「腺がん」が代表的です。肺の腺がんは、タバコを吸わない女性にも多く見られるがんで、受動喫煙との関係が深いと考えられています。

ですから喫煙習慣の有無に関わらず、40歳を過ぎたら誰もが年に1度は受けておきたい検査です。

肺門部の肺がんを早期発見できる「喀痰細胞診」

 肺がん検診で、X線検査と並んで行なわれているものに「喀痰細胞診」があります。これは朝一番の痰を採って、その中にがん細胞が混じっていないかどうかを調べる検査です。

肺がんにかかると、がん細胞が痰の中に混ざることがあるため、特にX線で確認しにくい肺門部のがんの早期発見に役立ちます

自治体の肺がん検診で喀痰細胞診の対象となるのは、基本的に「50歳以上で、喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が600以上の人」、もしくは「40歳以上で、6ヶ月以内に血痰が見られた人」です。その他、問診で医師が必要と判断した場合に行なわれます。

また喀痰細胞診は、自宅で痰を採って検査機関へ送る「郵送検査」のキットとしても販売されていますので、集団検診で対象にならない人も、気になる場合は個人的に受けることが可能です。

特に喫煙習慣のある人、過去に喫煙歴がある人は、ぜひ受けておきましょう。

上記2つの検査のほか、より精密な検査としてはCT検査もあります。特に肺がんの高リスク群と思われる人は、確実に早期発見するためにも、X線・細胞診と合わせてCTを受けておくと安心です。

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