肺がんの疑いがある症状

 肺がんの症状は、咳や血痰、胸痛などが代表的ですが、いずれも肺がんに特有の症状ではありません。また肺の奥のほうにできたがんでは、こういった症状が現れにくいため、症状だけで肺がんの診断をつけるのは困難です。

こんな症状が出たら、肺がんの疑いあり!

 肺がんの自覚症状としては、以下のようなものがあります。

頑固な咳

 肺がんの症状の中でも、特に多くの患者さんが経験するといわれるのが、長引く咳です。肺がんの咳は、乾いた空咳が多いといわれますが、人によっては痰の絡んだ咳が出ることもあります。

血痰

 血の混ざった痰も、肺がんの代表的な症状の一つです。血痰の多くは、単に気管の粘膜が傷ついたことによって起こるといわれますが、毎日出るような場合は念のため受診するようにしましょう。

胸痛

 咳のしすぎによる軽い胸痛もありますが、進行した肺がんが胸膜に達すると、激しい痛みをともなうことがあります。

喘鳴(ぜんめい)

 呼吸とともに、胸がゼーゼー、ヒューヒューと鳴る症状で、ぜんそくとの区別が必要です。

吐き気や多飲多尿

 肺がんの中でも進行の速い「小細胞がん」は、腫瘍がさまざまなホルモンを過剰に分泌することが多いため、ホルモンによる症状が出やすい特徴があります。

たとえば吐き気や嘔吐、血糖の異常による多飲多尿、ムーンフェイスと呼ばれる独特の丸顔、皮膚が黒くなるなどの症状です。

症状が出にくい肺がんもある

 咳や痰のような気管支の症状は、太い気管支に近い「肺門部」の肺がんによく見られます。

気管支に近いほうが、それだけ咳や痰などの気管支症状が出やすいからです。肺門部のがんは、特に喫煙によって引き起こされる肺がんとして知られています。

一方、太い気管支から離れた「肺野部」のがんは、気管支症状が出にくいタイプです。こちらはタバコを吸わない女性に多く見られる肺がんで、受動喫煙との関わりが深いといわれています。

肺野部のがんは、脳や骨などに転移してからようやく症状が出ることも多いため、症状が出た頃には既に手術ができない状態になっていることも珍しくありません。

ただし肺野部は、胸部X線検査できれいに写る場所ですので、定期的にX線を受けておけば早期発見につなげることができます。タバコを吸わない人も、ぜひ年に1度の検診を欠かさず受けるようにしましょう。

特に女性の肺がんが増加傾向!

 肺がんは昔から圧倒的に男性に多いがんとして知られてきましたが、若い女性の喫煙率が上がるにつれて、女性の罹患者数も増えています。また女性の場合、非喫煙者であっても受動喫煙による肺がんが多い点も特徴です。

女性の肺がんも増加傾向にある!

 肺がんは国内外を問わず、男性が罹患しやすいがんの一つです。日本でも、罹患率・死亡率ともに男性のほうが圧倒的に高く、女性の3〜4倍といわれています。しかし近年、女性の肺がん罹患率と死亡率も上昇傾向にあります。

肺がん罹患者数の年次推移

※国立がん研究センターがん情報サービス「地域がん登録全国推計によるがん罹患データ」より引用

肺がん死亡者数の年次推移

※国立がん研究センターがん情報サービス「人口動態統計によるがん死亡データ」より引用

まだまだ男性の罹患率と死亡率の方が高いものの、女性も年を追うごとに増えていることが分かります。その一因としてもっとも大きいと考えられるのが、若い女性の喫煙率の上昇です。

男性の喫煙率は、1966年の「83.7%」をピークに減少し続け、2013年には「32.2%」と大きく下がっています。

一方、女性は常に「13〜15%」の間を推移しているものの、特に20〜30代の女性の喫煙率が上がっており、年度によっては20%近くをマークすることもあるほどです。

さらに最近の研究では、男性よりも女性のほうがタバコの煙に含まれる発がん性物質の影響を受けやすいという結果も出ており、さまざまな健康被害が懸念されています。

女性の肺がんは、夫からの受動喫煙も大きな原因に

 女性の肺がんの特徴としては、「受動喫煙」の影響もあります。

特に、もっとも身近な存在である夫の喫煙が深く関わっており、本人はタバコを吸わなくても夫の喫煙の影響によって肺がんになる女性が一定数いると推測されています。これも、女性のほうが男性よりもタバコの悪影響を受けやすいことが一因かもしれません。

肺がんは、大きく分けて「小細胞がん」と「非小細胞がん」という組織型に分類されます。

中でも肺がんの9割を占める非小細胞がんは、さらに「腺がん」や「扁平上皮がん」「大細胞がん」などに分かれますが、そのうちもっとも多く見られるのが腺がんです。男性の肺がんの約40%、女性の肺がんの約70%を占めています。

腺がんは、肺の入り口から遠い「肺野部」に発生することが多いため、症状が出にくいことでも知られるタイプです。また直接の喫煙ではなく、受動喫煙との関係が深いことから、タバコを吸わない女性にも発症しやすい肺がんだといえます。

女性の肺腺がんのうち、37%は「夫からの受動喫煙がなければ起こらなかった」ともいわれるほど、受動喫煙の害は深刻です。

このように、女性は喫煙や受動喫煙によって男性よりも肺がんになりやすいリスクがあると考えられますので、できるだけタバコの煙から身を守るようにしましょう。

がん保険の必要性が高い肺がん治療

肺がんは先進医療に指定されている重粒子線治療や陽子線治療などの適用があり、1回300万円以上しますので特にがん保険の必要性が高いがんです。

がん保険はがんになってからでは加入できませんので治療費が心配な方は、がんになる前に一度資料請求をして検討してみるとよいでしょう。

FPが選ぶおすすめがん保険人気ランキングの1位と2位

スポンサードリンク

スポンサードリンク

ページの一番上へ
サイトのTOPページへ