肺がん再発が疑われる症状と検査

肺がんの再発は、自覚症状から発見されるケースも少なくありません。特に遠隔転移の場合、転移先によってさまざまな症状が出てくる可能性がありますので、少しでも不調を感じた場合はなるべく受診するようにしましょう。

肺がんの再発は、自覚症状で気づくケースも多い!

肺がんの再発を早期発見するためには、定期検診を受けるとともに、普段から体調の変化に敏感になることが大切です。実際、定期検診で発見される前に、自覚症状を訴えたことによって肺がんの再発が見つかるケースも多いといわれています。

肺がんの再発には、元の病巣の近く(肺)に発生する「局所再発」と、遠く離れた部位に発生する「遠隔転移」の2種類がありますが、局所再発の自覚症状は少ないことが一般的です。

最初のがんがそうであったように、再発した肺がんも初期症状に乏しいことが多いため、咳や痰、胸痛などの症状が現れるまでには時間がかかります。ですから定期検診を欠かさずに受け、画像検査や腫瘍マーカーなどで発見することが大切です。

一方、遠隔転移の場合は、転移した先によってさまざまな症状が現れる可能性があります。特に肺がんが転移しやすい場所は、脳や骨、肝臓、副腎などです。

これらのどこに転移したかによって現れる症状も異なりますので、少しでも異変を感じた際はすみやかに受診するようにしましょう。

肺がんの再発が疑われる症状とは

肺がんが遠隔転移した場合、出てくる可能性の高い症状としては以下のようなものが挙げられます。

脳に転移した場合

脳は部位によってはたらきが異なるため、脳のどこに転移したかによっても症状が変わってきます。頭痛や吐き気を主な症状として、部位により視力障害や運動障害、言語障害、認知障害などが現れることもあります。

骨に転移した場合

転移した部位の痛みが代表的な症状ですが、時間が経つにつれて骨がもろくなり、ちょっとした刺激で折れてしまう「病的骨折」も起こるようになります。ある部位に持続的な痛みがある場合は、早めに検査を受けることが大切です。

肝臓に転移した場合

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど我慢強いため、初期症状は多くありませんが、進行すると黄疸(白目や皮膚などが黄色くなる)や全身の倦怠感、疲労感、上腹部の腫れなどが見られるようになります。

副腎に転移した場合

腎臓の上にある臓器で、転移しても初期症状はほとんどありませんが、進行するとお腹や背中の痛みとして現れます。

上記のような症状に気づいた場合は、肺がんの再発の可能性を疑い、念のため担当医に報告するようにしましょう。

肺がん再発チェックのための検査

肺がんの再発をできる限り早く発見するためには、治療後も定期検診を受けることが大切です。術後の定期検診では、主に肺の画像検査や、血液検査(腫瘍マーカー)などが行なわれます。

肺がん再発チェックのための検査

肺がんは、がんの中でも再発しやすいことで知られています。そのため手術を受けた後も安心せず、5年間は再発に気をつけながら過ごすことが大切です。

初回の治療を受けた後は、医師の指示にしたがって定期検診(フォローアップ検診)を受ける必要があります。肺がんは2年以内にもっとも再発しやすいため、この間は特にしっかりと検診を受けることが大切です。

肺がんの定期検診では、主に以下のような検査が実施されます。

腫瘍マーカー(血液検査)

肺がんによって血中に増える物質を測定するための検査です。病巣がまだ小さいうちは陰性になることもありますが、定期的に数値を観察することで、再発の可能性を疑うことができます。およそ3ヶ月に1度のペースで行ないます。

胸部X線検査

もっとも簡単にできる画像検査です。肺がんになると、その部位が白っぽく写りますので、再発の目安を得ることができます。およそ3ヶ月に1度のペースで行ないます。

リンパ節の触診

首やワキの下などのリンパ節に医師が触れ、腫れなどがないかどうかをチェックする検査です。肺がんはリンパを通して転移することがあるため、遠隔転移のリスクを知るのに役立ちます。診察のたびに行なうことが一般的です。

胸部CT検査

胸部X線検査では見つけにくい、小さな病巣を見つけるために役立つ画像検査です。およそ1年に1度、精密検査として実施されます。

喀痰細胞診

主に喫煙習慣のある患者さんに行なわれる検査です。朝一番の痰を採取し、その中にがん細胞が混ざっていないかどうかを顕微鏡で調べます。

気管支鏡検査

気管支に専用の内視鏡を入れ、中の様子を確認する検査です。同時に組織の一部を採取して、生検を行なうこともできます。痰が出ない場合、喀痰細胞診の代わりに行なわれます。

肺がんの遠隔転移を調べるための検査

上記の検査はいずれも、肺への再発(局所再発)を調べるために有効な検査です。一方、肺がんの再発の約80パーセントを占めるといわれる遠隔転移については、積極的に行なわれない傾向が見られます。

症状の出ないうちに、肺がんの遠隔転移を調べることは容易ではありません。がんは全身のどこに転移してもおかしくありませんので、すべてを調べるとなると患者さんの身体的・経済的な負担が大きくなってしまいます。

そのため、肺以外の部位を調べる検査は、腫瘍マーカーで陽性になったり、患者さん自身が体の異常を訴えたりした時に実施されることが一般的です。

治療後は自分の体の状態をしっかりとチェックし、少しでも異変が見られたらすみやかに受診するようにしましょう。

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