積極的な肺がんの治療ができたくなったら

医師から「積極的な肺がんの治療は、これ以上難しい」と言われると、さじを投げられたような気分になるかもしれません。

確かに残念なことではありますが、現段階で受けられる最善のケアを受けながら、毎日を楽しく充実させて生きていきましょう。

「積極的な治療ができない」の意味は?

積極的ながん治療とは、肺がんの場合、具体的には「手術」「放射線療法」「化学療法(抗がん剤)」の3つを指します。腫瘍をなくす、もしくは縮小させるための治療です。

どんなステージであれ、がん治療では基本的にこれら3つの治療法の中からできるものを選びます。

このうち、手術と放射線療法は原則としてV期までしかできませんので、遠隔転移しているW期では、抗がん剤で少しでも腫瘍を小さくしようと試みることが通常です。

しかし、たとえば「使える抗がん剤を使い尽くして、もう効き目が期待できる薬がなくなってしまった」「副作用リスクのほうが高いため、これ以上抗がん剤は使えない」などの理由で、積極的な治療を中止することもあります。

患者さんにとっても家族にとっても、そして医師にとっても非常につらい選択です。

緩和ケアを利用しながら、患者さん自身の希望を尊重する

治療を中止すると宣告されれば、誰でも医療から見捨てられたような気持ちになって、自暴自棄になってしまいたくなるかもしれません。しかし、まずは治療を中止する理由や、今後の見通しなどをしっかりと聞き、理解することが大切です。

もしかしたら、これから先の状態によっては再び抗がん剤を使えるようになるのかもしれませんし、自費で、新しい未承認薬を使える可能性があるのかもしれません。

もしくは、医師の判断に疑問が残る場合は、他院にセカンドオピニオンを求めるという選択肢もあります。

また、今かかっている病院で、これ以上の積極的な治療は行なえないという段階にまで来たならば、そこから先は患者さんの望む治療(民間療法など)を試してみるのも一つの方法でしょう。

もちろん自己責任にはなりますが、一縷の希望を患者さんから取り上げることは誰にもできません。

また、積極的な治療を受けられなくなっても、心身の調子を整える「緩和ケア」は変わらず受けることができます。つらい時は緩和ケアをしっかりと受け、体と心を落ち着いた状態にもっていくことは、どんな治療法を選択するにしても大切なことです。

なるべく体と心を楽にして、家族など大切な人との時間を大切にしながら、毎日を自分らしく楽しく充実させて生きる−そのための治療はいつでも受けられることを、ぜひ忘れないでください。

緩和ケアの必要性

近年、がん治療の一環として「緩和ケア」が重要な役割を担うようになっています。心と体の苦痛を少しでも緩和させることは、前向きに人生を歩む上でも非常に大切なことですので、ぜひ必要に応じて受けるようにしましょう。

緩和ケアは、心にゆとりをもたせるために大切なもの

緩和ケア」という言葉は、すっかり日本にも定着してきました。

少し前までは「ターミナルケア」という言葉がよく使われており、一般的に末期がんの終末医療のことを指していたのですが、緩和ケアは終末期に限らず、がんの宣告を受けた時点からすべての患者さんとその家族が対象となります。

緩和ケアは、モルヒネなどの薬で肉体的な痛みを和らげる治療だけを指すのではありません。死への恐怖、抗がん剤や手術への不安、仕事や金銭面での心配など、がん患者さんには数多くの精神的・社会的な悩みが発生します。

そういった問題を解決するためのサポートも、大切な緩和ケアの一つです。

肉体にしろ精神にしろ、どこかに取り除けないつらさや悩みがあると、治療に前向きに立ち向かえませんし、人生そのものに絶望してしまい、生きること自体が嫌になってしまうかもしれません。

そんな時、緩和ケアで取り除けるつらさは取り除くことで、体と心にゆとりが生まれます。その結果、今後についてゆっくりと落ち着いて考えることができますし、人生を充実させようという気持ちにもつながるはずです。

緩和ケアだけは、ずっと受け続けることができる!

万が一、医療の手が尽くされた後でも変わらず続けられる−それも緩和ケアの大きなメリットの一つです。

たとえば肺がんの場合、遠隔転移の見られる末期には抗がん剤治療が行なわれますが、数種類の薬を使っていくうち、やがて使える薬がなくなってしまうこともあります。

医療としては「手を尽くした」段階ですが、緩和ケアだけは変わらず受け続けることができます。

末期がんのつらい痛みに対しては、痛みの程度に応じた鎮痛剤や医療用麻薬が用意されていますし、死への恐怖に対しては、スピリチュアルなことも含めた、専門のカウンセラーが待機しています。

患者さんがどんな状態になろうと、痛みや恐怖を和らげるための緩和ケアチームは常にそばにあり、希望さえすれば必要なサポートをしてくれるのです。

緩和ケア病棟に入って、集中的に緩和ケアを受けるのも一つの方法ですし、自宅療養しながら外来で緩和ケアを受けるという手もあります。患者さん自身の希望が尊重されますので、ぜひ緩和ケアを味方につけながら、自分らしく充実した日々を送りましょう。

がん保険の必要性が高い肺がん治療

肺がんは先進医療に指定されている重粒子線治療や陽子線治療などの適用があり、1回300万円以上しますので特にがん保険の必要性が高いがんです。

がん保険はがんになってからでは加入できませんので治療費が心配な方は、がんになる前に一度資料請求をして検討してみるとよいでしょう。

FPが選ぶおすすめがん保険人気ランキングの1位と2位

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