ゲフィチニブとエルロチニブの効果・副作用解説!

 ゲフィチニブとエルロチニブは、いずれも「チロシンキナーゼ阻害薬」と呼ばれる分子標的薬です。肺がんでは手術不能の非小細胞がんに対して、腫瘍を縮小させる目的で使用されています。

肺がんに対するゲフィチニブとエルロチニブの効果

 ゲフィチニブとエルロチニブは、いずれも非小細胞がんの治療に使われる分子標的薬です。ゲフィチニブは「イレッサ」、エルロチニブは「タルセバ」という商品名で販売されており、いずれも錠剤であることから、自宅で服用できるようになっています。

これら2つの分子標的薬は、がん細胞の増殖に関わる「ヒト上皮成長因子受容体(EGFR)」というタンパクに狙いを定めた薬です。

EGFRは、臓器の発達に必要なタンパクなのですが、それが何らかの原因で変異を起こすと、細胞の異常増殖につながります。そこで、このタンパクを阻害することでがん細胞の増殖にストップをかけるのが、ゲフィチニブとエルロチニブです。

ただし効果があるのは、がん細胞の表面に変異したEGFRがある場合のみですので、まずは遺伝子変異があるかどうかを調べる必要があります。EGFRに変異がある肺がんでは、実に80%近い確率で腫瘍が小さくなることが分かっています。

ゲフィチニブとエルロチニブは、自宅で服用する薬ですので、飲み忘れなどがないようしっかりとした自己管理が必要です。またグレープフルーツなど、飲み合わせの悪い食品と一緒にとらないようにします。

ゲフィチニブ・エルロチニブの副作用

 ゲフィチニブとエルロチニブでは、従来型の抗がん剤で起こる骨髄抑制や吐き気などはほとんどありませんが、特有の副作用がいくつか存在します。

特に多く見られるのは皮膚症状で、発心や皮膚乾燥症などが代表的です。この場合はステロイドで対処します。

中でも、もっとも注意が必要な副作用は間質性肺炎です。間質性肺炎とは、肺の間質組織が炎症を起こすことによって、発熱や呼吸困難などが起こるもので、最悪の場合は命を落とすこともあります。

特にゲフィチニブは、間質性肺炎の副作用による死亡事故が多数置き、「イレッサ訴訟」と呼ばれる裁判沙汰に発展したことは大きなニュースになりました。

間質性肺炎の副作用が現れたら、すぐに服用を中止しなくてはいけませんので、すぐに病院に連絡することが大切です。

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