肺がんの標準治療以外の治療法を検討する

 科学的な根拠に基づいて有効性や安全性が確認された、現在私たちが利用できる最良の治療法を「標準治療」といいます。それ以外の治療法を希望する場合は、できるだけ担当医にしっかりと相談した上で受けるようにしましょう。

標準治療と、それ以外の治療法のちがい

 がんの治療法にはさまざまなものがありますが、その中でも十分な臨床試験を行なった上で有効性と安全性が確認され、現段階でもっとも推奨される治療法が「標準治療」です

がんの標準治療は「治療ガイドライン」に掲載されており、通常、がんの宣告を受けると、そのガイドラインに沿って最適な治療法を検討することになります。肺がんでいうなら、ステージにもよりますが、外科手術と放射線療法、化学療法の3つが標準治療です。

一方、標準治療ではない治療法も存在します。たとえば民間療法や代替療法と呼ばれるものです。

これらは、科学的な根拠に基づいて有効性や安全性が確認されていない、もしくはまだ臨床試験のデータが十分ではないなどの理由で、標準治療からは外されていますが、患者さんによってはそれらを受けることを希望する場合もあります。

特に、発見が遅れるなどして標準治療では根治が望めない場合は、他の治療法を試したくなる患者さんも少なくありません。また医師も、場合によっては標準治療以外の治療法を患者さんに提案することもあります。

標準治療以外の方法に飛び込む前に、十分な検討を

 がんになった時、どの治療法を選択するかは、最終的には患者さん自身に決定権があります。しかし、やみくもに標準治療以外の方法を試し、余命を縮めてしまうことになっては本末転倒ですので、決断する際には十分な検討が必要です。

標準治療以外の治療法を希望する場合は、安全のためにも独断で飛び込まず、医師にきちんと相談して、本当に自分に適した方法かどうかをじっくり話し合いましょう。そのメリットやデメリットを十分に理解した上で、自己責任で受ける必要があります。

肺がんでは、たとえば「免疫療法」が注目を集めています。みずからの免疫細胞を活用して、がんと戦う治療法で、現段階ではまだ標準治療として認められてはいませんが、実際、末期のステージのがんが縮小したという報告もあります。

ただし、科学的に明らかな効果が認められた治療法ではありませんし、保険も利かないため、受けるには高額な費用が必要です。そういったことも含めて、医師としっかり相談することが望まれます。

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