肺がん手術後の副作用や合併症が起こる時期

 肺がん手術後の副作用や合併症などは、多くが手術後1週間以内に起こります。ただし退院後に起こる可能性もゼロではありませんので、気になる症状があればすぐに受診するようにしましょう。

肺がん手術後の痛みや息苦しさが起こる時期

 肺がんの手術による副作用や合併症としては、まず「傷口の痛み」があります。これは体にメスを入れた以上、仕方のない副作用ですが、手術当日をピークに、その後は徐々に楽になっていくことがほとんどです。

また、手術の際に肋骨をよけたことによって起こる「肋間神経痛」という副作用もあります。

こちらは、人によっては傷口の痛みが治まったころから感じ始めることもあるため、退院後も気になる場合は医師に相談しましょう。胸痛や腕のしびれなどが主な症状です。

その他、多くの患者さんが訴える副作用に「息苦しさ」があります。肺がんの手術では、呼吸機能を十分残せる程度の切除しか行ないませんが、肺の容量は術前に比べて少なくなっていますので、特に術後しばらくは呼吸のしにくさを感じます。

ただし、ベッドから起き上がって筋力をつけたり、腹式呼吸のトレーニングを受けたりすることで、ほとんどの場合は改善が可能です。

肺がん手術後の合併症が起こる時期

 肺がんの手術で、重篤になることもある合併症としては、「肺炎」があります。これは手術後、痰を十分に出せないために起こるもので、特に喫煙量の多かった患者さんは高リスクです。

術後は、傷口が痛むため咳をしにくくなり、それが気管支に痰を蓄積させてしまいます。

肺炎の多くは、術後1週間以内に起こることがほとんどです。同じく、無気肺や膿胸、肺瘻などの合併症も、通常は入院期間内に起こります。すぐに治療を受けられる環境ですので、大きな心配は要りません。

ただし症状を我慢してしまうと重症化してしまうこともあるため、少しでも気になる症状が出た場合は、すぐに伝えるようにしましょう。

また、退院後になってから起こる副作用や合併症もあります。特に息苦しさは、人によっては長く続き、なかなか改善しない場合もまれにありますので、そのような場合は受診し、薬物療法などを検討することも大切です。

どんな症状であれ、肺がんで手術を受けた後は後遺症の可能性があるため、健やかに毎日を過ごすためにも、我慢せず医師に相談しましょう。

肺がん手術後の痛みの種類

 肺がん手術後の痛みには、傷跡の痛みや神経の痛みなど、さまざまな種類があります。傷跡の痛みは手術当日をピークに、その後は少しずつ快方に向かいますが、中には長く続くものもあります。

肺がん手術後の痛みの種類

 肺がんの手術後に感じる痛みは、人によってさまざまですが、多くは以下のような種類に分類されます。

傷跡の痛み

 もっとも多いのは、メスを入れた傷口の痛みです。肺がんの手術では背中を切開することが多いため、背中の痛みが主になります。特に手術当日がもっとも痛く、日を追うごとに楽になっていき、退院するころにはだいぶ良くなっていることが一般的です。

最近では、手術後2〜3日間は硬膜外麻酔を背中から注入するため、傷口の痛みはひと昔前よりも軽減されています。

神経が傷ついたことによる痛み

 手術の際、近くの神経が傷つくことによって、神経痛が現れることがあります。特に肺がんの手術では、視野を広くするために肋骨を切断したり、肋骨と肋骨の間を広げたりするため、「肋間神経」の痛みが多く起こります。

胸痛や腕のしびれ、また肩こりなども肋間神経痛の一種です。この痛みは、傷跡の痛みが消えた後も続くことが少なくありません。数ヶ月経つと収まる人が多いものの、中には長く続く人もいるといわれます。

筋肉や骨の痛み

 手術の際、肺の周辺の筋肉や骨が持ち上げられたことによって感覚が過敏になり、筋肉痛のような痛みを感じることがあります。特に腕を上げた時に感じる人が多く見られます。

これらの痛みが続く場合、QOLの低下を防ぐためにも、適切な薬物療法を受けることが大切です。鎮痛剤をはじめとする内服薬のほか、神経痛に対しては神経ブロックの注射が行なわれることもあります。

「がんの進行による痛み」は、日を追うごとに強まる

 手術のみならず、化学療法や放射線療法でも、痛みの副作用が起こることがありますが、こういった痛みは「がんの治療による痛み」と表現され、「がんの進行による痛み」と区別されています。

治療というメリットとセットになった、デメリットとしての痛みで、治療後、時間が経過するごとに弱まっていくことが普通です。

一方、がんの進行による痛みは、時間の経過と共にどんどん強まっていきます。手術後、痛みが強くなっていくような場合は再発や転移の可能性もありますので、早めに受診するようにしましょう。

スポンサードリンク

肺がんの臨床試験・治験募集

以下は現在募集中の治験の広告となります。

ページの一番上へ
サイトのTOPページへ