肺がん手術に伴う合併症

 どんな手術にも、合併症のリスクがあります。肺がんの手術の場合、細菌感染による膿胸や、肺から空気が漏れる肺瘻(ろう)、呼吸がしにくくなる無気肺などが代表的です。

肺がん手術に伴う合併症の例

 外科手術は、がんを根治できる可能性がもっとも高い治療法ですが、体にメスを入れることで、さまざまな合併症が起こるリスクもあります。以下は、肺がん手術で起こり得る、主な合併症です。

肺がん合併症と主な症状と治療法

感染症・膿胸

 どんな手術でも、傷口から細菌が侵入して感染症を起こすリスクはゼロではありません。予防的に抗生剤を投与しますが、それでも感染してしまうこともあります。

特に肺の場合、傷口が感染症によって膿んでしまい、肺の周りに膿がたまって命の危険に及ぶこともあるため(膿胸)、注意が必要です。膿胸になった場合は、胸に穴をあけて膿を出す手術が行なわれることもあります。

無気肺・肺炎

 肺がんの術後は痰が増えますが、術前と比べて呼吸機能が低下しているため痰が出しにくくなっています。痰が気管支に詰まると、肺に空気が入っていかない無気肺となり、さらに肺炎へとつながっていくこともあるため要注意です。

特にタバコを吸っている人は痰の量が多いため、肺炎のリスクが上がります。これを予防するために、肺がんの手術前は1ヶ月ほど禁煙を言い渡されますが、喫煙量の多かった人ではそれでも十分とはいえません。

手術前から腹式呼吸の練習をしておくことも、痰を出しやすくするために役立ちます。術後はなるべく早く動き、痰を出しやすい状態にしておきましょう。

肺瘻(ろう)

 肺を切除して縫合した部分から空気が漏れてしまう合併症です。肺がんの術後は、このようなことが起こらないためにドレーンという管を挿していますが、その処置がうまくいっていないと空気が漏れてしまうことがあります。

通常は数日間でふさがるものの、漏れ続けてしまう場合は空気による感染症のリスクがあるため、穴をふさぐ手術が検討されます。

不整脈

 特に左肺の下葉を摘出した場合、心臓に近いことから、不整脈などの心臓系のトラブルが起こりやすくなります。このような場合は、抗不整脈薬の点滴や内服が有効です。

肺塞栓症

 いわゆる「エコノミー症候群」で知られる症状です。手術中・手術後に長時間体を動かさないでいるため、足に血栓ができやすく、それが立ちあがった際などに血管からはがれて肺動脈に詰まり、肺塞栓症を起こすことがあります。

酸素の供給が断たれてしまうため、すみやかに処置を受けなければ肺が壊死してしまう、怖い合併症です。

最近の病院ではこれを予防するために、血栓ができにくくする薬の投与や、弾性ストッキングの着用などが行なわれています。また、術後なるべく早く離床することも大切です。

これらの合併症は、ほとんどが術後1週間以内に起こりますので、多くの場合はすぐに院内で処置を受けられます。

がん保険の必要性が高い肺がん治療

肺がんは先進医療に指定されている重粒子線治療や陽子線治療などの適用があり、1回300万円以上しますので特にがん保険の必要性が高いがんです。

がん保険はがんになってからでは加入できませんので治療費が心配な方は、がんになる前に一度資料請求をして検討してみるとよいでしょう。

FPが選ぶおすすめがん保険人気ランキングの1位と2位

スポンサードリンク

スポンサードリンク

ページの一番上へ
サイトのTOPページへ