自宅で肺がんの療養をしたいとき

 肺がんを治療していく中で、「どこでどのように過ごしたいか」を選択するのは最終的に患者さん自身です。最近ではQOLの概念が普及したことで、自宅での療養を希望する患者さんが増え、それをバックアップする医療体制も充実しています。

自宅での療養を希望する患者さんは多い!

 肺がんは、早期に発見できれば手術で病巣を切除し、根治を目指すことが通常です。

しかし発見が遅れたり、もしくは年齢的な問題で手術が難しかったりするなどして根治を望めない場合は、なるべく苦痛が少ないよう緩和ケアを受けながら、残された時間を穏やかに過ごすという選択肢もあります。

その時、療養の場所として緩和ケア病棟ではなく、自宅を選ぶ患者さんも少なくありません。

厚生労働省が2004年に実施したアンケートでも、「末期状態で痛みがある場合、どこで療養したいか」という問いに、約6割の患者さんが「自宅」と回答しています。

緩和ケア病棟の方が、医療設備などは整っていますし、専門のスタッフやボランティアさんとのつながりを持ちながら療養することが可能です。

しかし、住み慣れた自宅で家族と共に自由に過ごすほうが、人によっては幸せと感じることもありますし、最近では訪問診療や在宅医療機器も充実しているため、家庭でも十分に療養できるようになっています。

家族ともよく相談した上で、なるべく患者さん自身が望む療養をできるようにすることが大切です。

自宅で肺がんの療養をしても、本当に大丈夫?

 自宅で肺がんの療養をすることを選んだからといって、病院とのつながりが切れてしまうわけではありません。

医師や看護師による、定期的な訪問診療を受けられるほか、場合によっては緩和ケア外来に通院できますし、気になることがある場合は担当医に相談することも可能です。

入院ではなく、自宅で療養するというだけで、変わらず病院からはサポートを受けられます

在宅療養では、患者さんを見守る家族にも心配が出てきますが、体調が急変した時などに連絡を入れる病院について、あらかじめしっかりとリサーチしておくことで、心に余裕を持って過ごすことができます。

最初に治療を受けた病院で受け入れてもらえるかどうか、それが難しい場合はどこにお願いするべきかを、事前にきちんと調べておきましょう。

また、緩和ケアに使われる医療機器は、ほとんどが在宅でも使用できるようになっていますし、そもそも緩和ケアでは積極的に根治を目指す段階と異なり、それほど大きな医療的措置は必要としません。

緊急時の対応について頭に入れておき、必要なサポートを積極的に活用することで、大切な最後のひとときを自宅で過ごすことは十分に可能です。

在宅ケアでは介護保険制度が利用できる!

 肺がんで在宅療養する際、条件によっては介護保険制度を活用できます。費用の面はもちろん、介護にあたる家族の負担も軽減されますので、ぜひ申請しましょう。

肺がんで介護保険制度を活用できる条件とは

 末期の肺がんなどで在宅療養をする場合、患者さんの状態によっては要介護の認定を受けて、介護保険制度を利用することができます。

介護保険制度は、65歳以上の「第1号被保険者」のみならず、40〜64歳の「第2号被保険者」でも、特定の病気が原因で要介護の状態になった際には利用が可能です。

脳卒中や認知症のほか、平成18年度から「がん」も対象になったため、肺がんで介護が必要になった場合は申請することができます。条件は以下の通りです。

  • 年齢が40歳以上であること
  • がんが原因で、家事や入浴など、生活上何らかの介護が必要になったこと

上記の条件に当てはまる場合は、住民票のある市区町村の役場に申請して要介護認定を受けることで、介護保険によるサービスを利用できます。要介護のレベルに応じて、月ごとの給付金の上限が決まっており、その1割を自己負担する形です。

要介護の申請は、入院中でもできますので、病院の相談支援センターや医療ソーシャルワーカーなどに相談して、手続きをしましょう。早めに申請しておくことで、退院後スムーズに介護保険を利用できます。

肺がんで要介護認定を受けたあとの流れ

 QOLのためにも、自宅で家族と過ごしながら緩和ケアを受ける患者さんが増えていますが、がんの進行によって体の自由が利かなくなることもあります。

しかし、すべての家がバリアフリーというわけではありませんし、介助をする家族の負担も大きくなりますので、そのような時は介護保険を使ったサービスを受けるのがおすすめです。

その際、給付金内でサービスを受けるために、まずはケアマネージャーに相談する必要があります。ケアマネージャーは、訪問入浴や訪問介護など、その人その人に合った介護サービスの計画を提案してくれるプロです。

要介護認定を受けた際、ケアマネージャーのリストを手渡されることが多いため、その中から自分で実際に会ってみるなどして選びます。

また、介護保険で利用できるサービスは在宅ケアだけではありません。デイサービスや施設のショートステイなどもあります。

デイサービスは日中だけセンターに通って、食事や入浴、リハビリなどのサービスを受けられるところ、ショートステイは施設への短期入所です。たとえば家族が用事で留守にする場合など、施設に空きがあればショートステイを利用できます。

要介護認定を受けた方は、必要に応じてそうしたサービスの利用も検討してみましょう。

がん保険の必要性が高い肺がん治療

肺がんは先進医療に指定されている重粒子線治療や陽子線治療などの適用があり、1回300万円以上しますので特にがん保険の必要性が高いがんです。

がん保険はがんになってからでは加入できませんので治療費が心配な方は、がんになる前に一度資料請求をして検討してみるとよいでしょう。

FPが選ぶおすすめがん保険人気ランキングの1位と2位

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